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新潟大学 工学部

化学システム工学科 4年 折原 雄也さん
きっかけを見つけることは成長のチャンス。

四年間新潟大学工学部に所属し、英語学習を通して実際に経験したことや感じたことを書きます。何かを特記したものではないので参考程度にもならないかもしれませんが、最後まで読んでいただけると幸いです。

一年目に、ある先生に勧められ「S.P.A.C.E.」という英語教育プログラムに参加しました。当時の私にとって英語はあくまで学問のうちの一つでしたが、初めの半年間の履修を終えその意識はガラリと変わっていました。毎日の講義によって英語を使うことに対する違和感は自然と取り除かれており、なにより生徒や先生とのコミュニケーションを重ねていくうちに、学問だけでなく言語としての英語の感覚をつかむことができた、というのが私にとっての最大の成果でした。

二年目の前期は継続して受講していましたが、後期は辞退しました。というのも、当時私は「スマート・ドミトリー」という研究活動を行うプロジェクトにも参加しており、専攻を重視しそちらに力をいれようと考えたためです。三年目の冬に、その活動の一環として、学生が主役の国際学会「International Symposium on Fusion Tech 2016」において、私はポスター発表をすることになりました。もちろん使用言語は英語なので、これまで培ってきたことを活かすには絶好の機会でした。実際、しばらく英語の使用頻度が落ちていたため準備の際は大変でしたが、不思議と苦ではありませんでした。また発表や討論で相手の理解を得られた時は、これまでとは違った達成感を味わうことができました。

四年目を迎え研究室に配属されてからは、間近にTOEICテストを控えていたということもあり、インターネット教材や動画サイトを駆使してできるだけ英語と距離を置かないように心がけました。特にTOEICに向けた学習には、工学部から貸出を受けた通信教材を利用しました。これは無償で本格的な対策ができるので、スコアアップを目指す多くの人におすすめします。実際私は最初に受けたテストから180点伸びました。

以上の経験から、私は次の二つのことを心がけています。一つは、きっかけに敏感になることです。私の場合、英語学習に対するきっかけがS.P.A.C.E.プログラムの受講で、しかもちょっとした興味本位からのものでした。しかしそんな些細な思いつきとはつり合わないくらいの貴重な体験をし、多くの知見を得ることができました。従ってきっかけを見つけることは成長のチャンスともいえるので、逃さないようにしたいと思います。しかしせっかくの好機も、準備次第では台無しになってしまいます。とりわけ英語は必ず使う機会があります。これからは、自分の専門分野と結びつけた学習の継続が必要であると考えています。

もう一つは、現在の環境を最大限活用することです。私の場合、これまでの経験のほとんどが学生という立場でしか得られず、かつ多くの方々のサポートがあってこそのものであったと強く感じています。そういった方々への感謝を忘れず、さらに成長した姿を見せられるように日々邁進していきたいです。


(平成28年度掲載)

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